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8.62018
銅の効果により旋盤加工で熱くなったシャフトをすぐに冷やす方法
変形と摩擦による熱
旋盤で金属を削ると加工物(以下ワーク)が手では触れないぐらいに熱くなります。超硬バイトなどで金属を削る際には、ワークがバイトによって「せん断(≒変形)」と切りくず(以下切粉)との摩擦が起きます。それらの熱の一部は切粉に伝わるのと材料に残ります。
切削中に熱い切粉が作業者に飛んできますが、顔や腕などにふれるとアチッアチッ!となります。
その為に保護具などをするのですが、それをかいくぐってくるときがあるのです(笑)
寸法の変化
またその切削直後の熱いワークは素手では触れられないほどです。
そのままでは金属が熱でふくらんでいるので、常温との寸法に差がでてしまいます。
熱いときの寸法で測ったときに図面通りだけど、冷めたら公差外という事態になって
せっかく作ったものが使えないということになってしまいます。
鉄を冷やす
そのために仕上げ加工の前に金属を冷やすために
冷却油をかけたり、エアコンプレッサーの空気をふいたり。
チャックからはずせる時は外して水で冷ましたりしてから仕上げることがあります。
銅板を探す
ワークによってはチャックから外したくない、外せない時があります。
そんなときに役立つ方法を見つけました。
機械加工屋さんなら工場にほぼあるであろう「銅板」
これをシャフトにふれさせ、手でおさえておいてエアコンプレッサーを吹き付けます。
するとただエアコンプレッサーの空気を鉄にあてるよりも素早く冷めます。
これをやってみようと思ったのは
先月末ぐらいにネットで記事になっていたことを旋盤でも使えないかと考えたからです。
■スマホ、パソコンの“熱中症”には10円玉が効く! – ウェザーニュース
■本当に効果はある?「10円玉で熱くなったiPhoneを安全に冷やす方法」を試してみた | カミアプ
■【スマホやノートPC対策】放熱は10円硬貨も有効です。熱くなりやすい熱問題対策など – はてな@ゆーまに
【まとめ】
銅の熱伝導率の効果はすごいです!
身近にあるものできて、即効性があることなのでお試しください。